不思議惑星キン・ザ・ザ(1986)

ソ連のSF映画。カルト的な人気を集めたらしい。
異星人との一方的な友情(おじさんの気持ちは異星人には伝わっていないと思うんだ)を描いた奇妙でユーモアたっぷりの映画。
作風は大分違うが、異星人との交流を描いた「第5惑星」よりは気持ち悪くなく、「ギャラクシー・クエスト」よりは物足りないが、見終わった後不思議な気持ちになれる映画ではある。

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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011)

ストーリーはさて置き、映像は映画館ほどではないにせよ楽しめた。
この映画を見ると、善のトランスフォーマー軍団が、人類と同盟を結んでいたというよりも、アメリカ一国と同盟していたような気がして、もしかするとアメリカの国益に従って動いていたのではないかと思うとぞっとしたが、娯楽作品にそのようなケチをつけることはやめにしておく。
またウィキのヒロインが変わったいきさつを読むと面白い。

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トゥルース 闇の告発(2010)

主人公レイチェル・ワイズ演じるキャサリンは、国連平和維持活動に志願して派遣される(高給なので)。
この国連平和維持軍は、米国政府か国連が英国の民間軍事会社にアウトソーシングしているらしい(この辺の契約関係は不明)。
主人公は、ボスニアでの活動中に、人身売買の実態を知る。
少女たちが不潔な監禁部屋のようなところに閉じ込められたり、性奴隷のように扱われたりしている現実に胸を痛める。
その捜査を独自に進めているうちに、ボスニアの人身売買は国連平和維持軍の人たちも多く関わっていたということが分かる。
その実態を内部告発するという内容の映画。
人身売買という犯罪はあるのだろう。その犯罪はボスニアでは多かったのだろう。
だが、さすがに国連平和維持軍という組織が人身売買をして性奴隷で儲けていたことはないだろう。
しかし、国連平和維持軍の人の多くがプライベートで関わっていというのはあり得る話だが、映画の最後で言っているが、誰一人処罰されなかったという事実を見ると、その真実は不明なのだ。
結論として、本作は欠席裁判的な映画でもあり、あまり面白くなかった。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984)

今は昔の恋と友情のギャング映画。
久しぶりに見たので内容は忘れていたが…時間が異常に長く感じて、これはどうやら完全版らしく、昔見たのとは違うバージョンらしい…ケーキのシーンだけは覚えていた。
ヌードルスを裏切ったマックスの最後の気持ちはわからないでもない。
またヌードルスの性衝動もわからないわけでない。この衝動が、実は男そのものをささえているみたいな…男性ホルモンのテストステロンの作用ですみたいな…これがなくては野心家になれないし、これがないと女性にも持てないみたいな…
結論として、マックスの方が悪賢く、ヌードルスはやや単純。両者共に友情はあったと思うが…。

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切腹(1962)

評判に釣られて見ましたが、この映画は本当に面白い。
物語を簡単に言うと、主人公仲代達矢(津雲半四郎)の復讐劇です。
しかし通常の復讐劇とは違って、復讐相手に通常の落ち度はない…通常の落ち度とは、私が勝手に描く武士社会での通念上、要求される注意義務違反がないという感じ。
主人公半四郎の娘婿が切腹したいのでお庭を貸して欲しい→分かりました、どうぞ切腹してください、という流れである。
しかし、いざ切腹の支度が出来上がると、一両日待ってくださいと血迷う→否待てないと言い、理由も聞かずに、無理やり切腹させる。しかも持参の竹の刀で…
主人公半四郎の怒りを考えると、私が勝手に描く武士社会での通念上の注意義務以上のものがあることに気づかされる。
それは武士の情けだと思う。
武士の情けは単に甘えではなくて、立場上強い力があるものほど徳も高くないといけないというノブレス・オブリージュ的な考え方。
これを、主人公半四郎は唱えて、井伊家に詰め寄ったのではないのか。
そこがこの映画のポイントではないのか?
ウィキには「武家社会の虚飾と武士道の残酷性などの要素をふんだんに取り入れた、かつて日本人が尊重していたサムライ精神へのアンチテーゼがこめられた作品である。」と書いているが、私にはそうは思えなかった。

映画の前半、伊家に来た若い浪人が切腹しにきたという話を始め、その話を聞きながら、武士の風上にも置けぬ卑怯者と思った人は私だけではないはず。この感覚の視聴者は井伊家の人々とまるで一緒だ。
後半に、その止むに止まれぬ事情がわかり、武士ならばもっと高い徳(事情を聞いてやるとか、切腹するにしても竹の刀ではなく本物を貸してあげるとか)を示してもいいのではないかと気づかされる、とても計算された映画だと思った。

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鏡(1974)

アンドレイ・タルコフスキー監督の映画。
本作も映像は非常に美しい。まるで夢そのものを描いている感じ。
物語には、やはりついて行けず、主人公の母と主人公の妻、主人公の少年時代と主人公の息子すら判別ができなかった。
もはや私の能力では、基本的な理解すら難しい。
今までに見たタルコフスキー監督の映画…
・惑星ソラリス
・鏡
・ストーカー
・ノスタルジア
・サクリファイス
この中で、SF好きの人は「惑星ソラリス」は必見です。一番わかりやすく、普通の映画として楽しめます。
本作の「鏡」以降は、映像は非常に美しいのですが、物語について行けないと思うので、覚悟して見ましょう。
しかし、若くて感覚が鋭い人たちには、神のように讃えられる映画になる可能性があります。

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ノスタルジア(1983)

アンドレイ・タルコフスキー監督の映画。
結論として、いつものように映像はとても美しく、物語はとても難解で意味不明。
私は、いわゆる中二病の頃は、多分に…以下言葉の定義は緩いが…神秘主義的、観念的、哲学的、感覚的、精神的、形而上学的、芸術的、詩的、宗教的、非論理的、抒情的な雰囲気が好きで、それらの中に真実が隠されているのではないかと思っていた。
しかし、大人になるにつれて、論理的、科学的、分析的、実証的なことに価値を置くようになる。これは世俗にまみれる一般人の通常パターンだと思う。
前者に論理はなく、あるのは信心のみ。色々な長い前置きを並べて説明していても、最後には「私はそう思う」「私はそう信じています」というのが結論になる。
この場合、人によって見方が別れるために、必然的に色々な真実が出てくる。
幽霊が一番いい例で、子供の時、思春期の時ほど幽霊を見る人は多いだろう。この神秘主義的傾向は、今考えると笑える人は多いのではないか。
タルコフスキー監督の映画の多くは、良い意味で言うと、幽霊を感じれる位の研ぎ澄まされた感性がないと、ついて行けないのではないかと思った。

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ストーカー(1979)

アンドレイ・タルコフスキー監督の映画。
映像は幻想的、絵画的で、芸術性が高いと思わせる美しいものです。それはタルコフスキー監督の特徴かもしれませんが、「サクリファイス」といい、本作といい、私の中では世界トップクラスです。
ストーリーの難解さ。これも私の中では世界トップクラスです。見たままの解釈でいいのか、何かの言い換え、メタファーなのかさえ不明。

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わたしを離さないで(2010)

理不尽で切ない映画。
命の大切さ、美しさ、尊さ、そういうものが、とても変わった世界観の中で表現されていて大変興味深いです。
以下ネタバレ含みます。
主人公たちはドナーとして、臓器提供のためだけに生かされている人間。彼らに人権はなく、ただレシピエント(臓器の移植を受ける患者)を待ち続け、何回も臓器を提供し、その限界が来て死ぬと、完了となる人生。
この世界観は、原作を読んでいないので詳しくはわからないが、特に左翼の人権団体、もしくは宗教団体などが放って置く訳がない設定なのだが、映画ではその辺描かれていない。
また、「ブレード・ランナー」のレプリカントや、「アイランド」のクローン人間のような反逆もなく、少々違和感があった。
しかし、本作はそのような人権を勝ち取る反逆を描くというよりも、そういう状況の中でも、人は人を愛し、憎みもするが、帰するところ命は美しいものですよと言っていたような気がする。

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恋の罪(2011)

園子温監督の映画。
水野美紀がフルヌードということで話題だったらしいが、私が見たものには…それはさて置き、美津子役の冨樫真さんが迫力あった。立ちんぼメイクを決めて、ラブホ街を闊歩する彼女はかっこいい。
「冷たい熱帯魚」の神楽坂恵が主演なのですが、彼女のボディは素晴らしいと思いますが、…(2011年10月23日に神楽坂恵は園子温監督と婚約したと報じられたらしい)
全体を通してやはり園子温監督らしい映画なのですが、相変わらずの狂人達に少しついていけなかったな。
園子温映画は少ししか見ていませんが、必ずいい年してウブなキャストが出てきて(体の成長の割には脳が子供のままという感じの。場合によっては女子高生も含む)、その人が狂人めいた人に支配されるパターン。
その過程を見せつけられている間に、視聴者はヤキモキするわけだが、何せ良い意味でも悪い意味でも純情、純真、ういういしいくて、世慣れしていなくて、精神年齢が幼く、色々な経験が浅く、未熟で、色々なリテラシーが低いために、すぐに人心掌握される。
そういうキャストが、様々なものを犠牲にして、最後に何かを学ぶ過程みたいなものが、園子温映画の特徴ではないかな。
今回は神楽坂恵演じるいずみが何を学んで成長したのか…?。
水野美紀や神楽坂恵など、色々と大人の事情が入り交じっていそうな映画でもあった。

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