サウダーヂ(2011)

山梨県甲府市を舞台にした群像劇。
この映画はコメディ調ですが、内容は暗くて、余韻を残す感じの例のアレです。噂通り興味深い内容なので、暗い気持ちになっても平気という人にはおすすめ。
映画は夢があって希望に満ちている方が面白いのですが、日本の一部の現実(私も某地方都市、甲府市の十倍程度の人口がある地方都市住みですが、この映画のような実感はなかったので、あえて一部とつけます)をみせつけられて、日本の行く末に不安を覚えるわけですが、これは一つの共同幻想ではないかと思う時もある。
民主党が政権を取っていた時は、コンクリートから人へと言われ公共事業を削減し、日経平均は7,000円台、自殺者も3万人超え、夢も希望もない暗黒時代で、賃金が安定していた公務員らに有利なデフレが蔓延。現在はそれらの災いから少しずつ立ち直っています。
つまりは、サウダーヂに描かれていた日本への絶望感、もうダメぽ感は、集団催眠的な、日本を没落させたい敵国が仕掛けた情報戦とでも言うのか、プロパガンダとでも言うのか、そのようなものではないのかと思うわけです。
簡単に現実を言いますと、経済政策一つで、とてつもなく変化するわけです。
政治の悪政策に左右された若者、被害者たちが、その真犯人を見つけることができずに、関係のない人たちに当たり散らす感じの、的を得ていない復讐劇という感じの映画。

saudade

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インターステラー(2014)

地球の食糧危機や環境の対策と、宇宙に移住するとかブラックホールだとか重力とかの対策の方が難しいに決まってるだろうという素人考えで思えてしまい、最初はありえないSFだなと思って見ていた。
選択肢は2つとも地球を見捨てるものであり、その見捨てざるをえない理由に、納得の行くものが欲しかった。
しかし物語は上手に運び、伏線を張りそれを拾い、最終的には感動してしまった。
これは面白い映画。さすがクリストファー・ノーラン監督だと思った。感心した。
切ない描写が多く感情移入でき、ブランド教授が嘘を言ったのもわからないわけではない。
これはSFだけどテーマは愛だと思う。クーパーとマーフの父娘愛もそうですが、アメリアの発言が肝だと思った。
アメリアはエドマンズの惑星へ行くことを主張したが、クーパーはアメリアとエドマンズが恋人関係であることを知って私情が入っていると批判した。
アメリアは恋仲を認めたが、愛について主張する。実はこの非科学的だけれど、クーパーがアメリアの直感を信じていたら、マン博士の星に行って死にかけることもなかったのである。
これがラストシーンにつながっていると思う。
クーパーがアメリアのもとに行こうとする強い動機は「あの時、君を信じてあげなかったことは本当に申し訳ない」という気持ちからだと思う。

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ベイマックス(2014)

ベイマックスは可愛くて和むロボットで、良いキャラだと思ったが、主人公のヒロ・ハマダはじめ他のキャラに魅力がなくてげんなりした。ベイマックス以外共感できない。

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アメリカン・スナイパー(2014)

映画の興行収入が高くて、批評家の評価も高いそうですが、私はクリント・イーストウッドの映画の中では中の上くらいの印象。中の上くらいとやや冷めたような評価をするのは、ストーリー内容がよく見たような内容だったため(ラストシーンは、事実は小説よりも奇なりでしたが)。
まずハート・ロッカーを思い出したが、それよりは面白い。ネイビー・シールズということでローン・サバイバーも思い出したが、それの方が手に汗握るのは確実だ。
ストーリーは映画よりもクリス・カイルのwikiの方が面白いと思う。
アメリカの戦争は色々と批判されてきた。しかし現在のオバマ大統領は、地上部隊を送らないヘタレと評価されていて、アメリカは世界の警察官を辞めたなどと批判されている。戦争しようがしまいが、どっちに転んでもアメリカは批判されるわけだ。アメリカ軍地上部隊帰還元兵のPTSDの問題もよく聞く。
この映画の主人公クリス・カイルはイラク戦争で活躍した米国特殊部隊ネイビー・シールズの狙撃手で、多数の勲章をもらった名スナイパーであった。除隊後、PTSDに悩む帰還兵を助ける慈善事業をやっていて、その活動中にPTSDを患う帰還兵に射殺されてしまうという内容。
この映画を反戦映画として評価している人を多く見かける。しかし、イーストウッド監督本人は、「『アメリカン・スナイパー』は職業軍人や、海軍の職員、何らかの事情で戦地に赴いた人々を描いている。戦場では様々なことが起こるという見方以外に、政治的な価値観は反映されていない。」とコメントしているらしいが、これは正直な発言な気がする。物語の進行が淡々としていて、どちらかと言えば保守的、愛国的なような気もするし、奥さんの態度とラストシーンを見たら左翼的、反戦平和的な気もするし。どっちでもいい感じがする映画だった。

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ゴーン・ガール(2014)

夫婦の愛憎を描いたミステリー。
愛し合っていた夫婦が、親の介護問題、マンネリ可、経済的理由などで仲違いになり、夫(ベン・アフレック)は若い女と浮気。
妻(ロザムンド・パイク)は復讐のため、夫に妻殺し容疑の罠を仕掛けて失踪。警察や市民は夫を疑い、疑われた夫は窮地に陥る。
しかし、夫の捨て身のテレビ会見から、それを見ていた失踪中の妻の心境が変化して、思わぬ方に話は進む。
この妻の完全主義、独占欲の強さとかサイコパス性というのか、そういうところに恐怖を感じる映画。

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KANO 1931海の向こうの甲子園(2014)

台湾映画。戦前、台湾がまだ日本だった頃の話。
それまで弱小だった台湾の嘉義農林学校野球部が、新任の鬼監督を招いて、スパルタ訓練で段々強くなっていき、遂には台湾で優勝し、甲子園の切符を手にする。
甲子園でも大活躍をして、決勝まで駒を進めるという、スポーツ根性モノ感動ドラマである。
日本人が見る場合、この映画のポイントはいくつかあって、
1)戦前の台湾植民地時代は暗黒なはずなの美化していて実にけしからん!
戦前日本は台湾を植民地にして、現地人を搾取したり虐殺したりレイプしたり、奴隷のように扱っていたという話をNHKはじめ朝日新聞、教科書などで教えているが史実はどうなの?
2)これは台湾映画で台湾で大ヒットしたとはけしからん!
こんな台湾植民地時代を美化した映画がヒットするなんて許しがたい。
…なんて意見が聞こえてきますが、しょうがない諦めろよサヨク、という結論。

まとめると、やや長い(3時間超)ので見るのに疲れるが、メンタリティが日本人と近いタッチ、感傷的なさまは日本人好みの映画だと思う。

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かぐや姫の物語(2013)

切なくて心にキュンときた。
前世で罪を犯し、その罰として地球に送られたかぐや姫…ここのところが非常に意味深くて、色々と解釈して楽しめる。
男たちの求婚の下心、育ての翁にあった若干の功名心、そういう人間の強欲に嫌気が差したのか。しかし捨て難い美しい自然の地球への未練。こんな葛藤がかぐや姫を悩ませます。

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永遠の0(2013)

小説は読んでいないが、ミステリー調で面白い映画だった。
左翼からは戦争賛美、特攻隊賛美と批判されていますが、日本の左翼の目的は、日本を非武装弱体化して、経済力も衰えさせ、皇室を廃止し、革命を起こし占領し、コントロールすることなので無視していい批判だとと思います。
物語は予想外で、まったく予備知識無しに見たために、驚きました。
正直、戦争賛美、特攻隊賛美の内容だと思ったからです。肩透かしをくらいました。
岡田准一演じる主人公宮部久蔵が、どちらかというと現代風の命の大切さを訴えます。
妻が大事、娘が大事、国よりも家庭が大事、そのためには必ず生きて帰る。そんな彼も最後には特攻に志願します。
物語のポイントの一つがこれで、何よりも命を惜しむ男だった宮部久蔵は、なぜ特攻に志願して散華したのか。
このポイントには作者は答えずに、おまえらが考えてみれよと突き放します。
私はこう考えます。宮部久蔵は現代風個人主義的な人として描かれています。
家族が大事なのはわかるが、家族は家族だけで存立できない。共同体がありその中で存立している。その共同体の最大のものが国である。
結局宮部久蔵は国が滅びれば家族も滅びるという因果関係に気づいたのではないかと思うわけです。
宮部久蔵ほど家族を愛していた人もいないわけですから、彼が特攻に志願したのも無理は無いわけです。
ポイントの二つ目は、ミステリー調のよく考えられた展開。伏線を張りそれを上手に拾う物語は面白いものが多いです。
宮部久蔵が妻松乃に言うセリフで、「死んでも生まれ変わって必ず帰ってくる」と言うシーンがありますが、これを聞いた時にゾクッとしました。
実際このセリフ通りになるのですが、私の想像以上の展開で感心しました。

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ゴジラ(2014)

初代ゴジラの次くらいに面白いゴジラだった。
昔のゴジラ映画に込められた反核のメッセージは敵国のプロパガンダっぽくウザいので好きではないのだが、多分日本人が持っている信仰の延長線上にあるもの(それはキリスト教などの一神教にはないと思われる)人間中心主義を否定した自然へのおそれ(「畏れる」は、自分よりはるかに力のあるものを尊い、怖いと思う気持ちを表わす意。特に神仏や自然などにつかう)が描かれていて良かった。
但し以下の部分が気になった。
・セリザワ博士と助手のグラハム博士と「モナーク」の詳細が気になった。
・じゃんじら市の原子炉で勤務していたジョーが、息子と再開後呆気無く死んでしまうのはもったいない。
・主人公であるフォード・ブロディ大尉の魅力の無さ。
・ゴジラがムートーに放射能を浴びせるが、ムートーは放射能が大好物ではなかったのか?
しかし楽しめます。

Godzilla_(2014)_poster

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300 〈スリーハンドレッド〉 ~帝国の進撃~(2014)

2007年の映画『300 〈スリーハンドレッド〉』の続編。
前作はスパルタの兵士300人が主役だったが、その戦いの一方でペルシャ海軍vsアテネの海軍の模様を描いたのが本作。
ストーリーは及第点。映像はいい。主役の男優がいまいち。女優エヴァ・グリーンはセクシーでgood。
ギリシャはデモクラシーで、ペルシャはファシズム。ギリシャは自由で、ペルシャは束縛。
自由のために命をかけて戦う古代ギリシャ人は偉大。でも実際は奴隷いたんだけど…。
西洋文明、白人は偉大というプロパガンダ臭に有色人種の私は少し辟易。

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